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2010/03/05

【本】本を読む本

世間では、読書の教科書的存在と言われている本です。

書籍情報


本を読む本 (講談社学術文庫)本を読む本 (講談社学術文庫)
(1997/10/10)
J・モ-ティマ-・アドラ-V・チャ-ルズ・ド-レン

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書籍内容


【個人的要約】
世の中には読むに値する良書とそうでない本が有る。そこを見極めて、良書に時間を投資することが重要である。
まずは本を点検する。ここで「これは良書ではない」と判断したら、そこで読書を終了しても良い。
もし、自分に血肉化したい良書と判断したなら、点検後に分析をする。
そして、深めたい知識が見つかったら、多読によって考察を深める作業に移る。
また、「教養書」と「文学・小説」は一般に読書の目的が異なるため、異なるアプローチを採用するべきである。



以下にこの本の主な骨格を紹介します。

【読書レベル(教養書)】
作者が提唱する読書のレベル。
点検して、分析して、その後ひとつの知識を深めるために多読をする、という3つの段階。

○点検
全体の構造を調べて、部分がどう全体を構成しているかを知る段階。
速読というメタスキルは、この段階を高速で行っているものという解釈。
情報収集だけが目的なら、この作業だけで十分事足りる本も多い。

●拾い読み
表題、目次、カバー、索引、かなめの章を読んで、どんな本かまず構造化。

●表面読み
難解な本ほど、まずは一回読み通すことを心がける。後ろにヒントがある可能性は非常に高い。

●質問してみる
「どんな種類の本?」「全体として何を言おうとしている?」


○分析
点検が終了して、解釈し、批評する段階。
本を自分の身体に血肉化する段階。

●見分ける
全体を2~3行で要約してみる。
そして、著者が解決しようとしている問題を提示してみる。

●解釈
キーワードやキーセンテンスを見つけて命題を把握する。

●批評する
その本を批判する場合は「著者の知識不足」「知識の誤り」「論理の欠如」「説明不足」に焦点を当てる。
根拠の無い批判はもっての他。また、解釈が終了するまで批評しないのもある意味エチケット。


○シントピック
分析が終了して、(主に)一つの知識を多読によってあらゆる側面から見る段階。
ここが「読書」の目指す最終地点。


【小説の解釈】
小説は教養書と目的が違う。目的が違うので読み方も異なってくる。
主な重要な点は以下の2つ。

○小説は読者を楽しませるもの
小説は教養書の様に知識の伝達を主としていない。読者を楽しませるもの。
そして「この小説はなぜ楽しいのか?」を明らかにするのは非常に難しい。

○読むときは「積極的受身」で
文学は一気に読んで没頭する。「心任せ」に読むべき。
そして物語の中の経験を共有して喜びを得る。
知識を得るためにタカの目になる教養書とは別に考えた方が良い。




個人的感想 ★★★★★
初版が1940年。その後淘汰されないだけあって、読み応えはかなり有ります。

「速読」はあくまで点検段階にあるということ。「教養書を読むこと」と「文学を読むこと」は一般に同じ「読書」という言葉で表されていても目的・アプローチが異なること。この辺りをクリアに論じている所が個人的に魅力でした。

本を読むのが趣味な人は、ジャンルを問わず、何らかの気づきを得ることができると思います。おすすめです!
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