--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告
このエントリーをはてなブックマークに追加 このエントリーのはてなブックマーク数
2011/02/06

2月読書録「勝者の代償」「イシューからはじめよ」「利己的な遺伝子」

今回は2月に読んだ3冊を紹介します。2月は卒論作成期間ということもあって研究以外に読んだ本は3冊しかありませんでしたが、個人的には3冊ともかなり当たりだったと思います。



勝者の代償



勝者の代償―ニューエコノミーの深淵と未来勝者の代償―ニューエコノミーの深淵と未来
(2002/07)
ロバート・B. ライシュ

商品詳細を見る


インターネットや情報技術が進歩するニューエコノミーにおいて私たちは莫大な利益を得ることができたが、その代わり「家族生活」「友人関係」「コミュニティ」「自分自身」といったものを代償として失っていることも確かである。我々がよりバランスのある生活を選ぶにはどうすればいいか。これが本書のテーマです。

簡単にまとめると、今やニューエコノミーにおいて情報技術が発達するにしたがって選択の幅が広がり、買い手が取引相手を替えてより有利な取引を得ることがずっと簡単になる。すると、そのような選択の容易さが周りと簡単に比べられることで売り手を不安定にし、そのポジションを脆弱なものにする。そして、それが技術革新に拍車をかけ私たちはもっと働かなければならなくなる。時間を切り詰めて働くようになればそのうち個人の働く時間に限界が来る。そうすると利益を求めて不忠実な行動も起こる。このままでいいのか?

この本の中では、ニューエコノミーの中で生き残るにはどうすれば良いか(例:人脈、ブランド力など)、またニューエコノミーにおけるジレンマを解決するにはどのような政策を実行すれば良いかという筆者の考えが書かれています。

技術が発達すればそれとトレードオフに当たるものの存在が脅かされるということは意識した方が良いということを再確認させて貰いました。結構なスゴ本だと思うので時間ある方は是非。




イシューからはじめよ



イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」
(2010/11/24)
安宅和人

商品詳細を見る


この本は周りのコンサルクラスタも絶賛していて、自分も卒論を書いている時に読んで研究におけるモヤモヤが少し解消された一冊。
研究やビジネスにおいて「イシュー」から始めることで、軸をブラさず、アウトプットの質を上げていくというシンプルなスタンスがいかに大事かを強調しています。

また、今やネットなんかでもちょくちょく見かけるようになった「MECE」「フェルミ推定」「So.what?」といったフレームワークってそもそもどういう時に使うんだっけ?という復習にもなります。

概要は僕が書くより著者様のブログ記事(このブログがキッカケでこの本が出版されたと思われる)の方が絶対参考になるので下にリンクを張らせていただきます。

圧倒的に生産性の高い人(サイエンティスト)の研究スタイル
http://d.hatena.ne.jp/kaz_ataka/20081018/1224287687




利己的な遺伝子



利己的な遺伝子 <増補新装版>利己的な遺伝子 <増補新装版>
(2006/05/01)
リチャード・ドーキンス

商品詳細を見る


どこかで一回は耳にしたことががあるんじゃないかというこの主張

他人に優しくするの(利他的な行動)って結局自分が満たされたいだけ(利己的な行動)でしょ?


この主張に対して何らかの示唆を得られるんじゃないかというモチベーションで読んだ本。

自分のこの命題に対する結論を言うと「利他的な行為が人間の利己的な面からきているというのは生物学的には真に近い。なぜなら、私達人間は利己的な振舞いで自然淘汰を勝ち抜いてきた利己的な遺伝子からできているからだ。」というものです。

つまり、(本の中にもあるけれど)人々が非利己的で協力的な社会を築きたいなら、生物学的知見は全然頼りにならない。これはなかなか衝撃的な内容でした。

しかし、我々人間社会には利己的暴力を防ぐために「文化」というものがあります。そのため「人間=利己的な存在」と結論付けるのは難しいと思われます。以下引用。

純粋で、私欲のない、本当の利他主義の能力が、人間の独自な性質だという可能性もある。是非そうあってほしいものだが、この点に関して私は、肯定的にも否定的にも議論するつもりはない…

(中略)

我々がたとえ暗いほうの側面に目を向けて、個々の人間は基本的には利己的な存在なのだと仮定したとしても、われわれの意識的な先見能力には、盲目の自己複製子(≒遺伝子)たちの引き起こす最悪の利己的暴力から、われわれを救い出す能力があるはずだということである。少なくともわれわれには、単なる目先の利己的利益より、むしろ長期的な利己的利益のほうを促進させるくらいの知的能力はある。



結局自分の疑問に対するハッキリとした結論は出なかったけれど、生物学的な視点から新たな視野を与えてくれた一冊でした。500ページ位ありますが、読み応えはかなりあると思いますよ。
スポンサーサイト
未分類 | Comments(1) | Trackback(0)
このエントリーをはてなブックマークに追加 このエントリーのはてなブックマーク数
2011/02/01

読書録 2011年1月後半

卒論も終盤に差し掛かってきましたが、取り敢えず1月後半分の読書録を片付けたいと思います。


他人を見下す若者たち



他人を見下す若者たち (講談社現代新書)他人を見下す若者たち (講談社現代新書)
(2006/02/17)
速水 敏彦

商品詳細を見る


題名の通り「なぜ最近の若者は他人を見下す傾向にあるのか」をテーマにしてる本。なぜ今の若者はやる気が無いのか、なぜ他者を軽視するのか。

この本の中の一番のキーワードは恐らく「仮想的有能感」(過去の実績や経験に基づくことなく、他者の能力を低く見積もることに伴って生じる有能感)で、これは誰にでもあると筆者は言う。それがポジティブシンキングを生むこともあるから一概に悪いものであるとは言い切っていないけど、良い結果を生むことは少ないだろうと記述。

特に自分も今卒論を書いていて思う事の一つだけど、自分の知らないことを批判するのは本当に簡単。深層を突き止めてロジカルに反論しようとすると非常に骨が折れる作業であることを実感したな…


経営戦略の巨人たち



経営戦略の巨人たち―企業経営を革新した知の攻防経営戦略の巨人たち―企業経営を革新した知の攻防
(2010/12/21)
ウォルター・キーチェル三世

商品詳細を見る


「戦略」という概念がどのように価値を持ち、どのように発展していったかの歴史をまとめた本。主にマッキンゼー、BCG、ベインらコンサルとハーバードビジネススクールとの間の知の攻防戦を中心に描かれています。期間は主に経験曲線やマトリックスといった概念を売っていた時代から、理論がしっかりしていても人が動かないと駄目だという人間中心の考え方が注目された時代まで。

戦略を学ぶに当たって重要だと思われる示唆が至る所に。線引き過ぎて今はカオス状態…
春休みになったらもう少しゆっくり読み直して整理したい1冊。正直まだあまり整理できていません。。




名前のない女たち



名前のない女たち (宝島社文庫)名前のない女たち (宝島社文庫)
(2004/06)
中村 淳彦

商品詳細を見る


1月後半に読んだ中ではこれが一番面白かった。
内容は単体AV女優のように名前も与えられることもない企画AV女優達の話。なぜ彼女達がこの世界で働くのかをインタビューでまとめた本。

20人分のインタビューが有るので理由はまちまちだけど個人的にキーワードだと思ったのは3つ。

一つ目は「お金」。父親が酒乱でDVを起こして両親が離婚したり、シングルマザーで育てられたり、奨学金も仕送りも無く一人暮らしをしなければいけないなどお金のトラブルが誘因になっているケースは多い。実際企画物AV1回のギャラは大体10万円。時給800円で働くことに比べたら慣れちゃえば楽的な感覚になってしまうらしい。

二つ目は「自分を受け入れてくれる場所としての魅力」。インタビューを受けたかなりの人数がイジメを経験していて、裸になれば監督やスタッフが喜んでくれるというところに生きる喜びを感じているという…

最後は「自分も女優や芸能人になってスポットライトを浴びたいという夢」。「芸能人になりたい」という夢を持って上京した人たちは「女優にならない?」という企画AVスタッフ側の騙しの勧誘について行ってそれが切っ掛けになるケース。AV女優から芸能人になった例はプラトニック・セックスの飯島愛以外ほとんど例が無いのに、彼女たちはその1つのサンプルを糧に「女優になるまでの我慢」として夢を追っかけている例も。非常に切ない…

こういうアングラな世界の話は人間の本質が見え隠れしている気がしていて最近読みたいジャンルの一つです。

何か企画AVの話を真剣にしててこいつキモいと思うかもしれませんが皆さん友達辞めないで下さい。宜しくお願いします。
未分類 | Comments(0) | Trackback(0)
このエントリーをはてなブックマークに追加 このエントリーのはてなブックマーク数
 | HOME | 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。